「テセウスの船」10巻のネタバレあらすじと感想/ラストは感動だが謎の残る終わり方

「テセウスの船」10巻のネタバレあらすじと感想/ラストは感動だが謎の残る終わり方




「テセウスの船」9巻のネタバレ

漫画「テセウスの船」第10巻(最終巻)のネタバレあらすじと感想をまとめていきます。

ついにこの巻で完結するわけですが、心たちはみきおを倒し幸せな未来を手に入れることができるのでしょうか?

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「テセウスの船」10巻のネタバレあらすじ

お泊まり会当日

事件が起きるお泊まり会当日になり心は学校でパトロール、文吾はみきおとさつきの家を回ってから学校に行く計画を立てていた。

学校では、みきおが書いたであろう奇妙な絵や、割れた窓ガラスが落ちていた。

その後学校に到着した文吾は、住民に嫌がられながらも来訪者の持ち物検査を徹底。

 

しかしみきお達のことは見つけられないでいた。

すると突然、運動場にアナウンスが流れ始める。

「マイクテスト」と言いながら軽快に話し始めるその声は、みきおのものだった。

放送室に急いで駆けつける心と文吾。

 

殺気立ちながら2人は放送室にいるみきおを追い詰めようとするが、みきおは「そんな顔してどうしたのか」ととぼける。

心達はみきおの持ち物検査をしようとするがみきおは断固として拒否。

それでも持ち物を調べようとしていると、みきおは大声を出して近くにいた大人に助けを求める。

 

心達はやりすぎではないかと説教をくらっていると、みきおは自分のカバンを開けながら「見ていいよ」と言ってくる。

そしてみきおは子供らしさを演じながら、その場を去っていく。

心と文吾は飲み物を誰にも飲ませないようにしながら、みきおを再び探すことにした。

 

手出しできない心と文吾

みきおを見つけた心は、みきおの後をつける。

犯行の証拠がないためこれ以上手出しできない心達は、生徒たちの食事が始まったら火災報知器をならす作戦にした。

文吾も自分が用意した水しか飲ませないように徹底する。

 

予定通り心は警報機を鳴らそうとしたが、警報機はならず。

急いで教室に駆けつけた心は、生徒達が飲み物を飲もうとするのを全力で止めようとする。

皆んなが不審がっている中、心の警告を無視して1人飲み物を飲もうとしている者がいた。

 

みきおだった。

心が止めようとするも間に合わず、飲み物を飲んだみきおは、その場で嗚咽して倒れる。

しかしそれはみきおの冗談で、ただその場で演技をしてみただけだった。

 

家族の危険

周りが安心していると、そこに慎吾をおぶった佐々木紀子が駆けつけてきた。

慎吾は道端で弱っているところを、たまたま通りかかった佐々木紀子が助けたのだった。

しかし和子と鈴の姿はない。

知らない男に連れて行かれ、慎吾だけが逃してもらえたようだ。

 

慎吾のポケットに入っていた犯人からの手がかりにより和子達の居場所を突き止めた心たち。

犯人からはタイムリミットが指定されていたため、心は1人でそこに向かうと言う。

心を止めようとする文吾だが、心は「自分には帰る場所がないが、文吾には待っている家族がいる」と言い、その場を立ち去る。

立ち去る心の背中を、文吾は寂しそうに見つめていた。

 

みきおの動機

心が1人で小屋に到着すると、加藤の声が聞こえる。

加藤は明音を殺めた時の様子を淡々と語っていた。

すると、心の後ろからみきお(大人版)が現れた、岩で殴り心を気絶させる。

 

心が目を覚ますと、灯油の匂いとともに大人版みきおが立っていた。

大人版みきおがタイムスリップしていたことを知らなかった心は、彼がそこにいる事に衝撃を受ける。

みきおによると、和子と鈴はそこにはいないのだと言う。

 

そして、お泊まり会での事件も起きないと主張する。

みきおは鈴に想いを寄せており、世界が自分と鈴だけのものになることをいつも夢に見ていた。

ある時鈴に好きな人はいるのかと尋ねた時、鈴はお父さんのように正義感の強い人と結婚したいと言っていた。

 

そしてその後、みきおは鈴の父親が殺人犯になる夢を見る。

また、明音ちゃんは鈴のことを泣かせたから殺めたのだと言う。

みきおの犯行は、鈴と一緒になるために行ったものだった。

 

みきおの結論

事件の後もみきおは鈴を追いかけていたが、顔や名前まで変えていた鈴は自分の知っている鈴ではなかった。

慰霊祭で全員を巻き添えにして自分の命も絶とうと思っていたみきおだったが、そんな時に心が現れた。

現代で心と対峙した後に過去にタイムスリップしたみきおは、猫を殺そうとする子供の頃の自分を発見する。

 

子供版みきおの手を止めた大人版みきおは、「今の君の計画だと鈴は別人になる」と諭す。

そして大人版は協力や助言はするが判断は子供版に任せること、心と文吾だけは事件の真相を知っていることを話す。

それを聞いた子供版は、2人だけは消さなければいけないと言う。

 

”みきお達“は和子の命を奪おうとするが、鈴の過去が不幸になっては意味がないと、大人版はそれを止める。

そんな中最終的に大人版みきおがたどり着いた結論が、全ての罪を遺書に残し、「加藤信也」としてこの世を去ること。

 

そして残された「加藤みきお」は正義の味方になることだった。

自分の動機や経緯、目的を話し終わったみきおは、目の前でうずくまっている心がいる小屋に火をつける。

 

正義の味方

文吾は心との連絡は繋がらずにいた。

一方、和子と鈴は旧体育館に閉じ込められており、子供版は彼女たちを救おうとしていた。

彼女たちを救うことで、自分が正義の味方になるためだ。

 

そしてみきおは計画通り鈴を救い、文吾の前に「助けた」という体(てい)で現れる。

さらに「こんなものを見つけた」と言い、鈴は加藤信也という男に誘拐されたという偽装の手紙を文吾に差し出す。

 

計画だとお見通しの文吾はふざけるなと言うが、子供のみきおがとぼけると警察含め周りの大人は皆みきおに味方する。

文吾はその後山小屋へと向かう。

 

衝撃の決着

山小屋で文吾が歩き回っていると、影を潜めていた大人版みきおがナイフで後ろから文吾に襲いかかる。

ナイフが届く直前に近くにいた子供が声を上げると、何者かが文吾を庇い刺されてしまう。

刺されたのは、心だった。

 

小屋に火をつけ心は逃げられないと思っていたみきおだったが、心はうまく脱出したようだった。

それが殺人の証拠になり、大人版みきおはその場で現行犯逮捕。

しかし心はその場で倒れてしまう。

 

心が倒れる隙を狙って空いた手でとどめを刺そうとするみきお。

そのみきおに咄嗟の判断で文吾が発砲し、みきおもその場で倒れる。

刺されて倒れた心に必死で呼びかける文吾。

しかし心がそこから目を覚ますことはなかった。

 

受け継がれる想い

時は2017年へ。

文吾・和子・慎吾・鈴はお墓参りをしていた。

そこには平成元年に28歳という若さで亡くなった田村心のお墓が建てられていた。

 

その後、佐野家御一行は音臼村の自分が住んでいた家のあった場所を訪れ、過去を懐かしんでいた。

そして、引っ越す前に心と一緒に埋めたタイムカプセルを掘り起こしに行った。

文吾は心が埋めた宝物の中身を初めて見る。

 

そこには、文吾と和子から3人の子供が生まれ、心と由紀から未来(みく)という名の子供が生まれるという家系図と、
心と由紀の結婚指輪が入っていた。

 

今住んでいる札幌のテレビ塔近くの佐野家の自宅に戻ると、身篭っている鈴は週刊誌に載っている「少年Aは今」という記事を見ていた。

みきおはあの後逮捕されたが、少年法に守られていたため現在は少年院を出ていた。

 

鈴は文吾に、「もう加藤を探すようなことはしてないよね」と問い詰める。

文吾は否定するが、「別の人物を探したい」と言う。

その人物とは、「岸田由紀」であった。

 

その頃、ちょうど慎吾が音臼村にいた頃の写真を現像し終わっていた。

そこには昔村に来た「心さん」が写っており、家族は「名前も一緒だし心にそっくりだ」と言う。

あの後和子から生まれた心は元々は「正義」という名前にするはずだったが、文吾が命の恩人だからと心と名付けたのだった。

 

その後、「今を生きる心」に慎吾からメールが届く。

そこには「どんな過去があろうとも過去に逃げず今を生きろ by父」と書かれた紙を撮った写真が添付されていた。

意味が分からない心はそれを見て首を傾げる。

 

そんな時、心に弁当を一緒に食べないかと声をかけてくる女性の姿があった。

その女性の名は岸田由紀。

2人は同じ学校で教師として働いていた。

 

その後心は帰省し、父親である文吾に由紀を紹介する。

由紀を見た文吾は言葉を失っているようだった。

一方、出所し大人になったみきおは札幌テレビ塔の近くを1人で歩いていた。

(完結)

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「テセウスの船」10巻の感想

最終巻ではついにみきおを倒し、佐野家は幸せな未来を手に入れることができました。

しかしタイムスリップした心は、みきおとの戦いで命を落としてしまいます。

みきおとの決着後に現代に戻ってからのシーンは、涙なしで読むことができませんでした。

 

過去に佐野家にやってきた心は亡くなってしまったものの、彼の死は全く無駄ではなく、冤罪で濡れ衣を着せられていない文吾、笑顔で幸せに生きる和子・慎吾・鈴、
そして無事に生まれ立派に成長している「今の心」へとしっかりと受け継がれていきます。

そして心は新たな世界でも、また岸田由紀という女性と運命の出会いを果たすことができています。

 

由紀まで教師になっていたのは意外でしたね。

由紀と文吾も出会うことができて、本当に感動です。

ハッピーエンドで完結したものの、謎もいくつか残りました。

 

まず1つ目は、変わった未来で鈴が身篭っているのは誰の子供なのかということ。

そして出所したみきおはまた何かを企んでいるのかということです。

怖かったのが、みきおは今も鈴のすぐ近くにいるということ。

 

名前や正体を隠し鈴と関わってもいるのか、あるいは単に近くで鈴を見守っているのか、その辺は明らかになりませんでしたが、
佐野家の自宅も最後みきおが歩いていた場所も、テレビ塔の近くであるということは確実に言えること。

ここに関しては読者に疑問を残したまま終わる形となりました。

ラストシーンの考察/衝撃のバッドエンドだった?

 

続編や「みきおのその後」と言った形でスピンオフなどがあるのかどうかは分かりませんが、
個人的にはこのままもやっとしたままで終わって欲しいなと思います。

 

最後のシーンについては人によっても解釈が分かれると思うので、この記事を読んでくださった方は是非原作も読んでみてください。

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